この記事の目次
1. DTVビザとは?
DTVビザ(Destination Thailand Visa)は、タイ政府が推進する長期滞在ビザの一種で、最長5年間のマルチプルビザとして注目を集めています。
ただし、1回の入国につき180日間の滞在が上限となり、必要に応じて180日延長が1回可能。最大で1回の入国あたり360日の滞在ができる反面、長期連続滞在を希望される方は、再入国または延長の手続きが必須となります。
対象となる外国人の例(在カンボジア・タイ大使館情報)
- デジタルノマド、リモートワーカー、フリーランサー
- ムエタイコース、タイ料理教室、スポーツトレーニング、医療目的、セミナーなどに参加する方
- 音楽フェスティバルや各種アクティビティへの参加
- DTVビザ取得者の配偶者・扶養家族(証明書類必要)
2. DTVビザの主な要件
- パスポートまたは渡航書類
- 有効残存期間が6ヶ月以上あるもの
- 写真
- タイビザ申請規格の証明写真
- 財政証明(50万バーツ以上)
- 銀行残高証明、給与明細、スポンサー証明など
- カンボジアや日本、他国の銀行でも「英文」で発行できれば活用可能
- 追加書類(目的別)
- Workcation/リモートワーク: 雇用契約書や業務内容を示す証明、ポートフォリオ等
- 各種アクティビティや医療目的: 参加証明書、病院からの診断書や予約確認書等
- 家族での申請: 結婚証明書や出生証明書など、DTVビザ保持者との関係を証明する書類
3. カンボジア経由でDTVビザ取得を目指す理由
在カンボジア・タイ大使館のDTVビザ要件は、在日タイ王国大使館よりも緩やかだと言われています。その背景には「現地の銀行残高証明」があれば、比較的スムーズに財政証明をクリアできる可能性がある点が挙げられます。
- カンボジアの銀行残高証明でOK
日本で英文残高証明を取得するのが難しい場合、カンボジア渡航中に現地口座を開設→残高証明を発行してもらう手段があります。 - カンボジア大使館はDTVビザを積極的に扱っている?
在カンボジア・タイ大使館では、デジタルノマドやフリーランスを含めて幅広い活動実績を対象としており、各種証明書を用意できれば申請が受理されやすいとも言われています。
4. DTVビザのビザ有効期間・滞在期間
- ビザの有効期間: 5年間(マルチプル・エントリー)
- 1回の入国での滞在可能日数: 180日
- 延長(1回のみ): さらに180日まで
- 最大360日連続滞在後は出国必須
その後、ビザの有効期限が残っていれば再入国が可能
5. 具体的なカンボジア口座開設の流れ
- 現地渡航
- カンボジアの観光ビザ(eビザ/アライバルビザ)を取得して入国
- 銀行口座開設
- パスポート・ビザ・滞在先住所(Airbnbやホテル)などを提示
- バンクカードや通帳が発行されるまで数日かかる場合あり
- 残高証明の発行依頼
- 一定額を口座に入金し、銀行に英文での残高証明を発行してもらう
- タイDTVビザ申請
- 得られた残高証明を含め、必要書類一式を在カンボジア・タイ大使館などを通じて申請
弊社では2024年12月現在、カンボジアの銀行口座開設の代行サポートや、現地エージェントへの取り次ぎサービスは提供しておりません。
6. 注意点:コストと時間、手続き上のリスク
- カンボジアへの渡航費・滞在費がかかる
航空券やホテル代、エージェントを使うなら手数料も別途必要になります。 - 口座開設を拒否される場合もある
銀行の独自基準や支店ごとのルールで、観光ビザだけでは開設が難しいケースも。
特に特殊詐欺の拠点と言われるカンボジアなだけに、タイと今後の銀行口座開設条件が厳しくなる可能性は十分考えられる。 - 必ずしもビザ取得が保証されるわけではない
財政証明をクリアしても、最終的な審査はタイ当局の判断となります。
7. タイDTVビザは「長期滞在できる魅力」が大きい
DTVビザのメリットは、5年という長い有効期限とリモートワークやアクティビティ参加など幅広い活動がカバーされている点にあります。
- デジタルノマドが活躍しやすい
オンライン上で仕事を完結できる方には、タイの生活コストや多様な文化が魅力的。 - プチ留学やスポーツ、医療目的にも
ムエタイや料理教室、先進的な医療サービスを受けたい方にも、長めの滞在枠が嬉しい。
しかし、一度の滞在が180日までという点は意外と見落としやすく、長期連続で住むつもりの方は、出入国の手間を計算に入れておきましょう。
まとめ:カンボジア口座を活用してDTVビザを申請する「一つの方法」
- 在カンボジア・タイ大使館でのDTVビザ要件は、他国と比べてやや緩和されている可能性があります。
- カンボジアで口座を作り、英文残高証明を用意すれば、財政証明のハードルが下がるケースも。
- ただし、カンボジア渡航にかかる費用や手間を考慮する必要があるため、事前に十分なリサーチが欠かせません。
弊社ではオンライン申請のお手伝いも可能です
「タイDTVビザに興味があるけれど、書類準備や申請手続きに不安がある…」
「カンボジア口座を利用してDTVビザを取得するプランを考えたい…」
こういった方は、ぜひ一度ご相談ください。
オンラインでのDTVビザ申請の際には、弊社でお手伝いできる部分もあるかもしれないので、別途お見積もりをご用意させていただきます。
特に、DTVビザの申請で必要になる「ポートフォリオ(リモートワーク実績など)」は英文での作成が必須となり、内容も専門的で具体性が求められます。
弊社ではAIを活用したプロフェッショナルなポートフォリオ作成のお手伝いが可能です。リモートワークの実績や業務内容を分かりやすく整理し、審査官に伝わりやすい形で英文書類に仕上げます。
5年間の長期ビザを活用し、タイでのリモートワークや留学・アクティビティなど、多彩なライフスタイルを実現しましょう。