スタートアップとの協業目指す「ゼスト・タイランド2024」がローンチ
(タイ、日本)
バンコク発
2024年11月27日
最近、タイと日本のビジネスシーンで注目を集めているイベントが「ゼスト・タイランド2024」です。このイベントは、日タイ間のオープンイノベーションを促進することを目的としており、2023年に続いて2回目の開催となります。ジェトロが主催し、経済産業省や在タイ日本大使館、タイ投資委員会(BOI)、タイ・エネルギー省と共催で行われました。約83名の企業や政府関係者が参加し、スタートアップとの協業を目指す姿勢が強調されました。
この記事の目次
スタートアップの技術導入、GX・DX目指す
ゼスト・タイランドは、企業が抱える課題に対してスタートアップが解決策を提案するというユニークな企画です。今回のイベントでは、日本とタイの企業6社が「チャレンジオーナー」として参加し、それぞれの課題を提示しました。ジェトロ・バンコク事務所の黒田淳一郎所長は、「企業は外からのアイデアを欲している」と述べ、外部のスタートアップとの連携の重要性を強調しました。
各社が提示した課題
参加企業はそれぞれ異なる課題を提示しました。例えば、ロジャナ工業団地は自動化やロボット技術を通じた生産性向上や、脱炭素技術、医療、教育、農業など、タイの社会経済に貢献する事業の提案を求めています。また、サイアム・セメント・グループ(SCG)とSCGケミカルズは、脱炭素実現に向けたグリーン技術やエネルギー効率化に関する提案を求めています。
大成建設は、ゼロエネルギービル(ZEB)技術を強化するための革新的なデバイスや技術の発掘を目指し、ビッグデータ解析や環境意識啓発に資するソフトウエア開発を行う企業との協業を求めています。これらの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなるでしょう。
デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み
さらに、東芝はデジタルトランスフォーメーション(DX)市場への参入を見据え、IoT(モノのインターネット)プラットフォームを活用した課題解決を求めています。ウェザーニューズは、自社の気象予報データを活用したビジネスソリューションの開発を手がける企業との協業を求めています。
提案の受付と今後の展望
チャレンジへの提案は、ジェトロの特設ウェブサイトで12月22日午後11時59分(タイ現地時間)まで受け付けています。提案の中から選定されたファイナリストによるピッチイベントが2025年2月24日の週にバンコクで開催される予定です。このイベントは、スタートアップと企業の新たな協業の場となることが期待されています。
結論
「ゼスト・タイランド2024」は、日タイ間のビジネス協力を深めるための重要なイベントです。スタートアップの技術を活用し、企業が抱える課題を解決するための新たなアイデアが生まれることが期待されています。今後の展開に注目が集まります。
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よくある質問(FAQ)
Q1: ゼスト・タイランド2024はいつ開催されますか?
A1: ゼスト・タイランド2024は2024年11月18日にローンチされました。
Q2: 提案の受付はいつまでですか?
A2: 提案の受付は2023年12月22日午後11時59分(タイ現地時間)までです。
Q3: どのような企業が参加していますか?
A3: 日本とタイの企業6社がチャレンジオーナーとして参加しています。
Q4: ピッチイベントはいつ行われますか?
A4: ピッチイベントは2025年2月24日の週にバンコクで開催される予定です。
Q5: どのような課題が提示されていますか?
A5: 自動化、脱炭素技術、デジタルトランスフォーメーションなど、さまざまな課題が提示されています。
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参照記事:https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/11/d1ec1afb5acc66b8.html