タイ保健省、BSEリスクを伴う食品輸入規定など、2本の告示案について意見公募
2024年8月7日、バンコク発。タイ保健省食品・医薬品局(FDA)は、牛海綿状脳症(BSE)リスクを伴う食品の輸入に関する新たな規定と、密閉容器入りのジャム、ゼリー、マーマレードに関する告示案について、9月30日まで意見を公募しています。これらの告示案は、タイ国内の食品安全を確保し、貿易関連の障壁を減少させることを目的としています。
BSEリスクのある食品の輸入規定について
新たな規定の概要
まず、BSEリスクを伴う食品の輸入に関する告示案について見ていきましょう。この告示案では、保健省告示第377号を廃止し、新たに「輸入検査所」の定義を追加します。これは、国際獣疫事務局(WOAH)の2023年陸生動物衛生基準に基づいて内容を改正し、貿易関連の障壁を削減するための重要なステップです。
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具体的には、タイ国内消費者の安全を保護しつつ、輸入に必要な書類を見直すことで、トレーサビリティを維持します。また、BSEリスクステータスの国または地域リストも改定される予定です。施行日は、官報に掲載された翌日となります。
なぜこの規定が重要なのか?
この新しい規定は、タイ国内の食品安全を確保するために非常に重要です。BSEは、牛肉を介して人間に感染する可能性がある深刻な病気であり、適切な規制がなければ、消費者の健康に大きなリスクをもたらす可能性があります。したがって、これらの規定は、消費者の信頼を高めるためにも必要不可欠です。
密閉容器入りジャム、ゼリー、マーマレードの告示案
新告示の内容
次に、密閉容器入りのジャム、ゼリー、マーマレードに関する告示案についてです。この告示案では、保健省告示第213号を廃止し、新たな告示に置き換えます。国際的な規格を定めるコーデックス委員会の基準に基づき、内容を改正し、商品の開発、製造、輸入および輸出における貿易関連の障壁を削減することを目指しています。
過去の意見公募との関連
この告示案に対しては、過去にも複数回にわたって意見公募が行われており、消費者や業界からのフィードバックを反映させることが重要視されています。これにより、より実効性のある規制が整備されることが期待されています。
結論
タイ保健省が提案しているこれらの告示案は、食品の安全性を確保し、貿易の円滑化を図るための重要なステップです。特にBSEリスクに関する規定は、消費者の健康を守るために欠かせないものであり、今後の動向に注目が集まります。意見公募は9月30日まで行われるため、関心のある方はぜひ参加してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1: BSEリスクとは何ですか?
A1: BSEリスクは、牛海綿状脳症という病気が人間に感染する可能性を指します。適切な規制がないと、消費者の健康に影響を及ぼす可能性があります。
Q2: 意見公募はどのように参加できますか?
A2: 意見公募は、タイ保健省の公式ウェブサイトで詳細が発表されているので、そちらを確認し、意見を提出することができます。
Q3: 新しい規定はいつから施行されますか?
A3: 新しい規定は、官報に掲載された翌日から施行される予定です。
Q4: 密閉容器入りのジャムやゼリーの新しい基準は何ですか?
A4: 新しい基準は、国際的な規格に基づいて改正され、商品の開発や製造における貿易関連の障壁を削減することを目指しています。
Q5: これまでの意見公募の結果はどうなっていますか?
A5: 過去の意見公募では、消費者や業界からのフィードバックが集まり、それを基に規制が見直されてきました。
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参照記事:https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/08/20ae63871878ddb7.html